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日本発!エボラ出血熱治療薬「ファビピラビル」の効果は?現在の状況は? [エボラ出血熱]

この記事は4分で読めます。

富士フィルムHDの「ファビピラビル」とはどんな薬?
「ファビピラビル」の現在の使用状況は?


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死者2400人以上、感染者4784人。
WHOが発表したエボラ出血熱の被害者数はとどまることを知らないようです。
医療機関が受け入れることができず、医師が不足している絶望的な状況。

そんな中、多くの国で製薬会社が発表した未承認薬も投入され、日本のとある会社がエボラ出血熱の治療薬となる可能性がある薬を発表したという話は記憶に新しいかもしれません。

薬の名前はファビピラビル

その効果はどんなものなのでしょうか?
早速調べてみました!

治療薬「ファビピラビル」とは?



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ファビピラビルとは、化粧品「アスタリフト」などを発売している富士フィルムHD傘下の富山化学工業が製造しているインフルエンザ治療薬。

商品名はアヒガン錠。別名としてT-705。
決してエボラ出血熱対策として作られたわけではないようです。

本来はインフルエンザ治療薬の同剤なのですが、現在主要地域のギニア・リベリア・シエラレオネより飛び火して被害が出ているナイジェリア政府のエボラ研究チームがこの薬の特性から効果があると判断され、試されることが報道されています。

8月8日時点の報道では、元々インフルエンザでは人間に使用することが認可されている上に実際にマウスの段階ではエボラウイルスを排除する効果が確認されているそうです。
米国のFDA(アメリカ食品医薬品局)が承認すれば、実際にアメリカ国内で治験が開始される予定だと報道されていました。
9月中旬にはそのFDA治験結果が出る予定だとされていました。
(参考:エボラ熱治療薬候補に 富士フイルムの薬 米で手続き

9月13日現在、治験結果についてはまだ出ていないようです。


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ファビピラビルの効果とは?



ファビピラブルはインフルエンザ治療薬。
インフルエンザに形が似ているエボラウイルスにも効果が期待されるようです。

しかし、承認されている薬とはいえ副作用が大きく、
特に胎児に影響が大きいため、妊婦には使用することが禁止されています。

すべてのインフルエンザに使える”万能薬”ですが、副作用も甚大。
そのため、新型・再興型のインフルエンザなど”緊急時”にのみ製造され、使うことのできる「待機薬」として異例の認可をされている薬の一種です。


ファビピラビルの今後



今後ファビピラビルはFDAでの治験が行われた後、
正式に流れが決まるようです。

WHOが8月12日に決定したように、
エボラ出血熱ではZMappと並び、未承認薬にも関わらず、
実際に現地で一部運用される可能性もあります。

現在既に2万本近く在庫を保有しており、現在の感染者数を大幅に上回る在庫があると報道されています。
富士フィルムHDと日本国政府もWHOの要請があれば即供給可能な体制にあると発表しており、治験結果発表によっては米国初のエボラ出血熱治療薬になるのではないかと見込まれているとも言われています。

バイオテロの対抗薬としても開発されてきたというこのファビピラビル。
これがエボラ出血熱対策の光明になるのか―――。

これからの発展に期待したい治療薬のひとつになりそうです。


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