Googleが導入した量子コンピューターとは?最新情報 [量子コンピューター]
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Googleが導入した量子コンピューターとは?わかりやすく説明!
納品したD-Wave社とは一体どんな企業?
夢のコンピューター「量子コンピューター」。
様々なSF作品などでよく見る所謂”未来技術”ですが、
そんな量子コンピューターをなんとあのGoogleが導入したと
大きな話題になっています。
量子コンピューターとはなんなのでしょうか?
そしてどんなコンピューターになるのか、それについて調べてみました。
量子コンピューターとは、
一言で言えば今現在使われているコンピューターよりも 遥かに速い速度で計算できる新しい概念のコンピューターのこと。
但し、コンピューター(CPU)のため現在と出来ることは変わりません。
量子コンピューターは今までのコンピューターで考えると、
コンピューターの中でCPUの部分に関する新しい技術です。
ただ、新しいといえど概念そのものは遥か昔からあり、
その概念が誕生したのは1980年。
しかし、実用化は難しく、開発は難航。
そして2011年にカナダの企業D-Wave Systemsが
世界で初めて実用化に成功と発表しました。
Googleも同社が作成した量子コンピュータ「D-Wave」を導入しました。
しかし、D-Waveが発表した量子コンピューターのシステムは
学会で正当なものだと言われていた形式とは違っていたため
発表当初はこれが本当に量子コンピューターであるのか議論が行われました。
多くの学者による検証の結果と実力の性能により
量子効果を利用した量子コンピューターであると認められています。
NECなど多くの日本企業・海外企業も研究していますが、
学会で主流の方法では現在でもどの企業も成功していません。
量子コンピュータは十分に実用的なレベルで開発がされれば
現在使われているコンピューターがおもちゃになるほどの
圧倒的な計算速度だと言われています。
具体的に2013年にD-Waveについての論文の中で計算では
通常のCPU・1コアの3600~1万倍程度
だという結果が出ていました。
(参考:史上初の商業用量子コンピューター D-Wave - NPO法人 知的人材ネットワーク・あいんしゅたいん)
並列計算が得意であるという量子コンピューターの特性から
現在使われている様々な暗号・パスワードなども
一瞬に解析できるような計算能力があると言われている代物です。
一般にも浸透するようになってきた場合、
急速に量子コンピューターでも解析できない暗号の設計が必要になります。
その他にも現在の性能では難しい
より正確な気象予測や流体予想・航空開発などの利用が期待できます。
また、量子コンピューターは性能の進歩が目覚しく、
2011年に発売されたD-Waveの128量子ビットから
2012年D-Wave2は512量子ビットと4倍になっています。
理論上、性能は1年で2倍向上できると言われており、
旧世代コンピューターの性能の進歩を予測した
ムーアの法則を上回るということを予測しています。
これからどんどん早くなるだろうということが予測されているのですね。
そんな量子コンピューターのD-Waveシリーズを作ったのが
カナダにあるD-Wave Systems社です。
量子コンピューターD-Waveは2011年に発表。
現在の最新モデルはD-Wave2をリリースしています。
顧客は企業が対象。
航空機・兵器製造で有名な米ロッキード・マーチン社が購入。
研究を提携している南カリフォルニア大学(USC)に設置しています。
また、NASAとGoogleを中心とする研究チームも2013年に購入しています。
この量子コンピューターに対して
ネット上では大きな反応を見せています。
圧倒的処理速度を持っており
宇宙開発・気象予測など多くの用途が期待されている
量子コンピューターそしてD-Wave。
これからどんどん進歩していくことを期待して行きたいですね。
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実用化の量子コンピューター グーグルに導入 現地の報道翻訳(SCIENTIFIC AMERICAN 5月17日)
Googleが導入した量子コンピューターとは?わかりやすく説明!
納品したD-Wave社とは一体どんな企業?
夢のコンピューター「量子コンピューター」。
様々なSF作品などでよく見る所謂”未来技術”ですが、
そんな量子コンピューターをなんとあのGoogleが導入したと
大きな話題になっています。
量子コンピューターとはなんなのでしょうか?
そしてどんなコンピューターになるのか、それについて調べてみました。
Googleが導入した量子コンピューターとは?
量子コンピューターとは、
一言で言えば今現在使われているコンピューターよりも 遥かに速い速度で計算できる新しい概念のコンピューターのこと。
但し、コンピューター(CPU)のため現在と出来ることは変わりません。
量子コンピューターは今までのコンピューターで考えると、
コンピューターの中でCPUの部分に関する新しい技術です。
ただ、新しいといえど概念そのものは遥か昔からあり、
その概念が誕生したのは1980年。
しかし、実用化は難しく、開発は難航。
そして2011年にカナダの企業D-Wave Systemsが
世界で初めて実用化に成功と発表しました。
Googleも同社が作成した量子コンピュータ「D-Wave」を導入しました。
しかし、D-Waveが発表した量子コンピューターのシステムは
学会で正当なものだと言われていた形式とは違っていたため
発表当初はこれが本当に量子コンピューターであるのか議論が行われました。
多くの学者による検証の結果と実力の性能により
量子効果を利用した量子コンピューターであると認められています。
NECなど多くの日本企業・海外企業も研究していますが、
学会で主流の方法では現在でもどの企業も成功していません。
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量子コンピューターの能力とは?
量子コンピュータは十分に実用的なレベルで開発がされれば
現在使われているコンピューターがおもちゃになるほどの
圧倒的な計算速度だと言われています。
具体的に2013年にD-Waveについての論文の中で計算では
通常のCPU・1コアの3600~1万倍程度
だという結果が出ていました。
(参考:史上初の商業用量子コンピューター D-Wave - NPO法人 知的人材ネットワーク・あいんしゅたいん)
並列計算が得意であるという量子コンピューターの特性から
現在使われている様々な暗号・パスワードなども
一瞬に解析できるような計算能力があると言われている代物です。
一般にも浸透するようになってきた場合、
急速に量子コンピューターでも解析できない暗号の設計が必要になります。
その他にも現在の性能では難しい
より正確な気象予測や流体予想・航空開発などの利用が期待できます。
また、量子コンピューターは性能の進歩が目覚しく、
2011年に発売されたD-Waveの128量子ビットから
2012年D-Wave2は512量子ビットと4倍になっています。
理論上、性能は1年で2倍向上できると言われており、
旧世代コンピューターの性能の進歩を予測した
ムーアの法則を上回るということを予測しています。
これからどんどん早くなるだろうということが予測されているのですね。
D-Wave Systems社とは?
そんな量子コンピューターのD-Waveシリーズを作ったのが
カナダにあるD-Wave Systems社です。
量子コンピューターD-Waveは2011年に発表。
現在の最新モデルはD-Wave2をリリースしています。
顧客は企業が対象。
航空機・兵器製造で有名な米ロッキード・マーチン社が購入。
研究を提携している南カリフォルニア大学(USC)に設置しています。
また、NASAとGoogleを中心とする研究チームも2013年に購入しています。
量子コンピューターに対するネットの反応
この量子コンピューターに対して
ネット上では大きな反応を見せています。
量子コンピューターさん、開発できてたの・・・?理論だけかと思ってたでござる・・・
— 黒井 心@わかめスタジオ (@kuroi_shin) 2014, 5月 26
量子コンピューター実現ってマジか
— たげ氏@人見知り会 (@takeyan_1975) 2014, 5月 26
創作の世界だとよく全世界のコンピュータを軽くハッキング出来るほどの能力とか、量子コンピューターの登場でサイバーハザードだとかよく読むけどどうなんでしょうか。
— ウミカワタガヤス(ACVD-K) (@barettm82a1) 2014, 5月 26
中身見れないから分からないけど量子コンピューターって計算能力がバカすごいってやつだっけ
— やきそば (@enjoy1yakisoba) 2014, 5月 26
量子コンピューターぽいのが既に商用化されてるみたいだけど、記事見る限りプログラム言語は必要ないとかでソフトウェア開発のPG職も御役目ごめんになる日も来るのだろうか。その頃は今の世代は現役卒業だろうけど
— rirne (@rirne) 2014, 5月 26
圧倒的処理速度を持っており
宇宙開発・気象予測など多くの用途が期待されている
量子コンピューターそしてD-Wave。
これからどんどん進歩していくことを期待して行きたいですね。
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あわせて読みたい
実用化の量子コンピューター グーグルに導入 現地の報道翻訳(SCIENTIFIC AMERICAN 5月17日)